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子どもを対象とした研究

​・子どもの体力向上に関する研究
・体育の効果的な指導法に関する研究
など

​●子どもの体力向上に関する研究

従来から子どもの体力の低下やが問題視されています.近年向上傾向と言われていましたが,コロナ禍の影響もふくめて,改めて低下に転じています.また,体力の2極化も同様に問題となっています.これには,生活習慣や食習慣の変化などとともに,生活の環境も大きく影響しています.現在の子どもは遊ぶ場所や時間が制限され,思うように身体を動かして遊べないという問題もあります.遊べる環境を整備することは重要ですが,一方で短時間でも体力を高められる効率の良いトレーニングも求められています.発育段階に合わせた効果的なトレーニング方法についても検討しています.

【図の解説】

​中学校の陸上部の長距離選手を対象に,週1回,4週間の低酸素トレーニングを行ったところ,1か月で1000mの記録が平均で6秒も改善しました.一般的にこのようなトレーニング介入は週3回程度実施することがほとんどですが,週1回でも効果が見られたことは,効果的なトレーニングとなり得る可能性を秘めたものであると言えます.

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森ら,スポーツパフォーマンス研究,2013

中塚ら,体育学研究,2017.jpg

【図の解説】

​小学生を対象に,持久走のパフォーマンスと最大酸素摂取量,換気性閾値,走効率(ランニングエコノミー)を測定し,持久走を効果的に高めるためのトレーニング方法について検討しました.詳細は割愛しますが,小学生の持久走パフォーマンスを向上させる上でも成人などと同様にランニングエコノミーを高めることが重要であることが示されました.このことは,走るフォームに気を付けることやジャンプ動作を多く取り入れた体育の授業や遊びを取り入れることが重要であることを示唆しています.

また,その後の研究では(中塚ら,2021),小学生でもジャンプ能力(特に連続ジャンプ)が高いものほどランニングエコノミーが良いという結果も見られています.跳躍フォームなどにも気を付けて怪我が起こらないように注意する必要はありますが,積極的なジャンプトレーニングが小学生の持久力を効果的に高める可能性があります.

​中塚ら,体育学研究,2017

研究対象
​(現時点では少ないですが,今後充実させていきます)

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