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​アスリートを対象とした研究

​・特殊環境(主に低酸素環境)を用いた効果的なトレーニング方法や身体応答に関する研究
・動きの感覚をVASを用いて数値化する試み
・陸上競技長距離走選手の体力評価法の開発
など

​●低酸素環境での身体応答と効果的なトレーニング法の開発

低酸素環境での持久性運動およびスプリント(全力)運動時の身体の応答やトレーニング効果について検討しています.当研究室では,心拍出量や筋酸素飽和度の測定も実施し,その応答を体の中からとらえようとする試みも実施しています.

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【図の解説】

​6秒も全力自転車ペダリング運動を30秒の休息を挟み8本2セット,セット間に6分間の休息を挟んで異なる日に3種類の条件で実施.①通常酸素環境で運動-通常酸素環境で休息(NN条件),②低酸素環境で運動-通常酸素環境で休息(HN条件),③低酸素環境で運動-低酸素環境で休息(HH条件).2セット目終了時の血中乳酸濃度は休息が通常酸素か低酸素かによらず低酸素で運動した場合に通常酸素で運動した時よりも高値を示していた.

簡単に言うと,低酸素環境でのペダリング運動は身体への代謝的な負荷を高める効果があり,休息中は低酸素の中でも通常酸素でも(低酸素室外に出ても)あまり違いはないという結果です.

​森ら,日本体力医学会,2021

​●陸上競技長距離選手の体力評価法やトレーニング法の開発

2022年3月に,実験室にランニング測定が可能なトレッドミルが納入されました.今後は客員研究員の小林さんを中心に高校生~実業団~日本トップレベルのアスリートの有酸素性能力をはじめとする様々な体力測定を行い,パフォーマンス向上のためのサポートを実施します.

​なお,新しく納入されたトレッドミルにはフォースプレートが内蔵されており,ランニング中にかかる地面への負荷を知ることができます.

【写真の解説】

​ランニング中の走動作の意識の変化によって,地面にかかる力をどのように変化するのか,前に表示される液晶モニタを見ながら検討しています.

IMG_4260.JPG

​●動きの感覚を数値化する試み

スポーツ現場での動きの指導は,目視やビデオカメラ(スマホ,タブレット)で映像を撮影して行われています.しかし,その指導をする上で見ているポイントやその評価方法についてはあまり知るきっかけがありません.そこで,競技を専門とする指導者にスポーツ動作に関する指導の観点を聞き,その観点を基に評価を行ってもらい,その評価と動きとの関連や,評価の観点と映像をマッチさせた新たな指導マニュアルなどの作成を考えています.また,この指導マニュアルなどは,学校の保健体育や部活動の指導現場にも役立つであろうと考えています.

【図の解説】

​バレーボールのスパイクジャンプ動作を対象として,インカレ優勝チームの監督とコーチがどのような観点でジャンプ動作を評価しているのか聞き取りを行い6項目の評価観点を作成した.そして,その評価観点をもとに監督とコーチに選手の跳躍動作を評価してもらったところ,評価の値には違いはあったものの,良い点と悪い点に関する相対評価には大きな違いは認められなかった.

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​森ら,スポーツパフォーマンス研究,2021

研究対象
​(現時点では少ないですが,今後充実させていきます)

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