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兵庫県立大学 環境人間学部 森研究室
~トレーニング科学 研究室~
若年者・中高年者を対象とした研究
・登山中の運動負荷や身体への低酸素負荷に関する研究
・大学生を対象とした体力調査
・地域在住・離島の中高齢者の体力調査(予定)
など
●登山中の運動負荷や身体への低酸素負荷に関する研究
我が国には自然豊かな山々が多数存在し,中高齢の登山人口も非常に多い国です.一方,登山事故も後を絶ちません.安全・快適な登山を実施する上で,登山時のかかる身体への負荷を知っておくことは非常に重要です.そのため,実際にフィールド(山)に出かけたり,実験室でその状況を再現したりしながら,身体にかかる負荷を明らかにしています.
【図の解説】
異なる酸素濃度環境において,登山中の状況を実験室内で再現し,その際の身体への低酸素負荷(動脈血酸素飽和度:SpO2)を検討しました.酸素濃度が低下するにつれて,SpO2が大きく低下するとともに,その低下には大きな個人差があることが明らかとなりました.このことは,同じ山を登っていたとしても,高山病のなりやすさには個人差があることと関連していると言えます.
●女子大学生の栄養摂取状況や過去の遊びの志向と健康関連体力の関連性
体力は何もしなければ10代後半から20代前半でピークを迎え,その後は低下の一途をたどります.現代の女子大学生の栄養摂取状況や過去の遊びの志向と健康関連体力との関連性を調査し,大学生自分から意識できる食習慣や子どもの時から意識できる遊び習慣を検討することを目的にしています.
【表の解説】
50名の女子大学生の内,毎日三食摂取している者34名と欠食のある者16名(内15名は朝食を欠食)の健康関連体力を比較した.その結果,最も基本的な全身の筋力指標である握力で欠食群が低値を示す傾向にあった.このことは,女子大学生現在では明確な差として現れていないものの,このような習慣が続くことで,健康関連体力に大きな差が現れてくる可能性があることを示唆する結果と言える.
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